「干支」と「十二支」
住宅部 佐藤です。
2023年も終わりを迎えようとしています。
突然ですが、皆さんは「干支」と「十二支」が、同じ意味だと思っていませんか?
少なくても私は思ってました。
2024年は辰年ですが、本来の干支でいうと甲辰(きのえ・たつ)。
辰年であること以外にも込められた意味があるそうです。
「十二支」は皆さんがご存知の通り12種類の動物になぞらえたもので、年の他にも時刻や方角を表すことがあります。
この十二支が「干支」の意味で用いられることがありますが、干支とは本来「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略した呼び名で、「十干(じっかん)」と十二支を組み合わせたものでした。
「十干」とは、甲(こう:きのえ)、乙(おつ:きのと)、丙(へい:ひのえ)、丁(てい:ひのと)、戊(ぼ:つちのえ)、己(き:つちのと)、庚(こう:かのえ)、辛(しん:かのと)、壬(じん:みずのえ)、癸(き:みずのと)の総称で、もとは1から10までものを数えるための言葉です。
話しは反れてしまいますが、不動産の売買契約書などでは売主を「甲」という。買主「乙」というなどと表記されていることが有ります。
2023年は十二支でいうと「卯(う)」年ですが、十干でいうと第10位を表す「癸(みずのと)」の年。干支はこれらを組み合わせた「癸卯(みずのと・う)」でした。つまり、2024年は十二支でいうと「辰(たつ)」年、十干では「甲(きのえ)」の年となり干支は「甲辰(きのえ・たつ)」となります。
十二支や十干は数や方角だけでなく、それぞれ独自の意味を持っています。例えば「甲」が持つのは第1位であり、優勢であることを表す他、まっすぐに堂々とそそり立つ大木を表しています。
「辰」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。水や海の神として祀られてきた龍は、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れるとめでたいことが起こる」と伝えられてきたそうです。
この2つの組み合わせである甲辰には、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」といった縁起のよさを表しているといえそうです。
何だか来年をウキウキした気持ちで迎えられそうです。
皆さまが2024年も良い年で有ります様心よりお祈り申し上げます。